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「The Essential KAJI HITOSHI」 加地等 [DIGITAL]

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■ Best Album
「The Essential KAJI HITOSHI」
加地等

① 私のブルース
② フェラチオしておくれ
③ 春の電車
④ 酒
⑤ ある雨の日の出来事
⑥ 青春のしぶき
⑦ とりあえずヤリマン
⑧ 僕はダメ人間
⑨ 君のスパゲッティー
⑩ チーズ・キムチ・チンポ
⑪ 結婚しようか
⑫ これで終わりにしたい
⑬ メリークリスマスフォーユー
⑭ ヘイミスターあしたのジョーイ
⑮ 私の愛は素敵なものよ (previously unreleased)
※ My love is a wonderful thing - Keishi Oka <bonus track>

【2011年に急死した孤高のフォークシンガー加地等が遺した楽曲群から選りすぐりの名曲を収めた究極ベスト盤。加地チルドレン入門編!】
2011年2月2日、一人の男が40歳にて静かに此の世を去った。孤高のフォークシンガー、加地等。
酒と音楽をこよなく愛した彼だが、2009年に新作を発表後、翌年に行われたアルバム発売イベント以降、活動が沈黙してしまう。
社会との折り合いがつけられない葛藤の中、精神的に不安定な日々を彷徨い、やり場のない哀しみの末、酒に救いを求めてしまう。
そして長年に渡る過度のアルコール窃取、精神依存に苦しんだ心やさしきシンガーは、大量の空ビンの散らばる自室にて、最期はひとり眠りについた。
今作は、数多くのミュージシャン・ファン達に愛された楽曲群から、選りすぐりの14曲+生前最期にレコーディングされた未発表曲を収めた
オールタイム・ベストアルバムであり、「フォークシンガー加地等」の遺した切なくも優しい音楽世界の入り口に最適な作品となっている。

[title] The Essential KAJI HITOSHI
[artist] 加地等
[number] KBR-005@
[format] DIGITAL
[price] ¥1,000
[release] 2012-03-20
[label] Kebab Records
[include] 16 tracks
[rec] 2001-2010

produced & compiled by ベスト盤実行委員 (豊田道倫 / 三沢洋紀 / 前野健太 / 岡敬士)
directed by Keishi Oka
remastered by 中村宗一郎
remastered at Peace Music
photo by 野口隆誠 / 藤田夏実
designed by kebabman
manufactured by Kebab Records
distributed by Bridge Inc.
cooperated by HOMESICK ENTERTAINMENT
supported by Perfect World Co.,Ltd.
originally released by 2009 Kebab Records [M7・9・14]
2001-2007 HOMESICK ENTERTAINMENT [M1-6・8・10-13]

加地等 - vocal / guitar / harp / bass / percussion
田村幸司 (SPEEDRIDER) - guitar [M1]
宮地健作 (LABCRY / Grasses64) - synthesizer [M6]
all tracks written by 加地等 / 田村幸司 [M1]

◉ 特典 ◉
「エッセンシャル加地等 特典限定盤」
ベスト盤実行委員

① どうせ叶わぬ恋だから - 前野健太
② これで終わりにしたい - 豊田道倫
③ 天プラうどん (live) - 三沢洋紀
④ 雨模様 - 岡敬士
⑤ ヘイミスターあしたのジョーイ (live) - 三輪二郎
⑥ フェラチオしておくれ (live) - ベスト盤実行委員

[title] エッセンシャル加地等 特典限定盤
[artist] ベスト盤実行委員
[number] KBR-005+
[format] DIGITAL
[price] not for sale
[release] 2012-03-20
[label] Kebab Records
[include] 6 tracks
[rec] 2012

produced by ベスト盤実行委員 (豊田道倫 / 三沢洋紀 / 前野健太 / 岡敬士)
directed & compiled by Keishi Oka
mastered by kebabman
mastered at kebab lab room
photo by 香川賢志 / 渡邉博江
designed by kebabman
manufactured by Kebab Records
distributed by Bridge Inc.
cooperated by HOMESICK ENTERTAINMENT
supported by Perfect World Co.,Ltd.
included live at 円盤 (2012-02-17) [M3] / 音飯 (2012-02-02) [M5-6]

[M3]…三沢洋紀と岡林ロックンロール・センター
三沢洋紀 - vocal / guitar
岡林コゾウ大輔 - bass / chorus
中川克志 - drums / chorus
竹久圏 (KIRIHITO) - guitar
関美彦 - synthesizer
all tracks written by 加地等

● comments ●
仲間の残した歌を、時代を共にした輩が歌い継ぐ。これほど純粋な行為って他にあるのか。そんなものを聴いて確かめてほしい。
by 堀内博志 (映画「加地等がいた-僕の歌を聴いとくれ-」監督)

● liner notes ●
加地君は本作の制作メンバーのひとりでもある三沢洋紀君から紹介されました。当事三沢君は大阪のライブハウス難波ベアーズでブッキング担当していて、ライブをやりに行ったときに大推薦のニューカマーとして加地君が対バンに組まれていました。「どうでした加地君!いいでしょ!今度CD作ろうと思ってるんですよ」と上機嫌で言われたのが凄く意外で、何にそんなに入れ込んだのか、当時はさっぱり判りませんでした。

加地君がずいぶん長い間こだわっていた元カノと僕は結構仲が良くて、京都でずっと共同企画なんかをやっていました。別れてからの加地君のとってもえげつない個人的なラブソングは、だからなんだか複雑な気持ちでいつも聞いていました。加地君こんなこと歌ってて大丈夫かな~、なんかやだな~、と。
加地君は繊細で、背伸びした少年みたいな感じがずっとあって、それでとっても面倒くさい奴だった。ま、少年だから仕方ない、と、ずっと思っていたのだけれど、結構歳が近いことにしばらくしてから気付いてビックリした。それで余計に「こいつ大丈夫かいな」と思うようになったのですが、今度は東京で音楽やるとか言い出して、えー!今から?!とまた驚いた。で、さらに「こいつ大丈夫かいな」と思っていた。

上京してからの加地君は、円盤の近所のローソンでバイトし始めたこともあって、よく店にコーヒーを飲みに来た。だいたい夕方。その日の夜のイベントのリハの時間に来る。で、みながリハしてるあいだ、それをコーヒー飲みながら観ていることがよくあった。いつも何か物言いた気な感じで帰っていった。円盤でもよくライブをやっていて、それは大阪にいた頃から度々来ていたのだけれども、上京したての頃は特によく出演していた。けれどもお客さんはいつも少なくて、いつもいたのは前野健太君くらい。前野君が本っっ当に加地君がすきだってことが伝わってくる客っぷりは印象深い。加地君はいつも関西との客の質の違いをぼやいていた。「東京はいい」と言っていて、僕は「そうかな~」と納得行かない顔をいつもしていた。「下ネタとか関西だとダメなんですよ」とよく言っていた。

バイト先のローソンの近くに大きなスーパーができるそうで、バイト先が無くなると心配していた頃、暖房器具をつけっぱなしで眠ってしまい片手を大やけどしてギターが弾けなくなったこともあった。その頃の加地君の酔いっぷりは本当にひどいと聞くようになってちょっと心配になった。
その後、加地君は消えた。神奈川でタクシーの運転手をしているとか、実家に帰ったとか、いろいろな噂を聞いた。とにかくかなり調子が良くないということは本当らしかった。加地君からはちょくちょく電話がかかってきたのだけれど、ある日「僕のCDのお金ください」という話から、よくわからない愚痴などが続き、話がこじれて怒って電話を切ってしまった。加地君とはそれっきりになってしまった。

加地君が亡くなったと聞いたときは、3.11の震災の余震の中で、なんだかついてないなと思った。みんなそれどころじゃなかったんだ、あの時は。でも加地君の歌はなんだか今になって不思議と甦ってくる。僕は上京する前後の作品が好きだった。「トカレフ」はなにか予感させてくれた。「風は何処へ吹いてゆく」でグンと加地君の歌に興味が沸き、「鐘は鳴らない」を初めて聞いたときは「やったな!」と思った。加地君のくすぶる心の中から音楽が立ち上がってきたように感じた。

でも、加地君がいなくなってから僕の中で鳴っているのは「僕はフォークシンガー」というただ、詩人?音楽家?いやいややっぱり加地君はどこまでいってもフォークシンガーだった。最後まで。フォークシンガーなんて冴えないよ。しょうもない日常のべったりしたところから泥まみれで立ち上がろうとした言葉がかろうじて音楽の形してるみたいな歌。そんなの聞きたくないと思う方が健全だと思うよ。けどね、人間と人間が生で対峙したら面倒くさいいろんな現実もまとめて付き合うしかないんだよ。フォークソングが教えてくれるのはそんな当たり前の生の現実。そんなフォークシンガーの当たり前を全うしたのが加地君だったと思う。

加地君のことを亡くなってから知った人もいるでしょう。どんな人だったんだろうとこれらの歌から加地君という人間を想像してくれてもいいけれど、あなたの今現実の周囲にあるもやもやした人間がいたら、この作品に耳を傾けるのと同じように、しょーもない話に付き合ってみるといいと思う。そしたら加地君のことももっと判ると思う。
by 田口史人 (円盤)

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